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2008年10月26日(日) 01時54分

<エゾシカ猟>北海道全域で解禁、曇り空の山野に銃声毎日新聞

 エゾシカ猟が25日、北海道全域で解禁され、銃声が山野にこだました。この日の道東は、どんよりした曇り空。夜明けとともにオレンジ色のベストを着たハンターがRV(レジャー用多目的)車で林道に入った。栃木県黒磯市から釧路管内厚岸町に狩猟に来た船見三郎さん(66)は「夕方になってやっと仕留めた。今年は距離が遠くて撃ちにくい」と語った。

 深刻な農林業被害を受け、道は「エゾシカ保護管理計画」を策定し、絶対数減少に努めてきたが、分布域は全道に広がり生息数は50万頭に達すると推定されている。

 世界自然遺産の知床を抱える網走管内斜里町と根室管内羅臼町では「知床半島エゾシカ保護管理計画」に基づき、昨年試験的に導入した猟区を小ブロックに分けて狩猟効率を高める「輪採制」を今年も続ける。

 猟期は道東、道南の一部を除いて3月1日まで。【本間浩昭】

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