麻生太郎首相が高級ホテルのバーなどで会合を重ねていることに関し、24日の記者会見で閣僚から擁護や注文の声が上がった。一方野党側は、庶民感覚とのずれを批判した。
自身も首相同様、多額の資産を持つ鳩山邦夫総務相は「高級料亭ですごい金を使うという話じゃなくて、実に安いと思う。喫茶店でお茶を飲むのに毛が生えたような話じゃないか」と擁護発言。
これに対し、実兄の鳩山由紀夫民主党幹事長は「発想が庶民感覚から外れている。弟が外れていると兄貴もそうだと思われ迷惑だ」と反発。首相のスーパー視察にも触れ「高級ホテルのバーを安いと思う首相が、スーパーで高くなった商品を見るのはパフォーマンスだ」と批判した。
このほか河村建夫官房長官は「(従来の首相の)ライフスタイルを急に変えられない」と理解を示しつつも「一国の首相は国民から注視されている。それだけは頭に入れてほしい」と注文を付けた。
舛添要一厚生労働相は「一杯飲むことでストレスが解消し、明るい顔で公務に出てこられるのなら自由だ」と理解を示した。