「防虫剤近くに保存したため、においの成分が移った可能性がある」。日清食品の中川晋社長は24日の記者会見で、カップめんなどに「防虫剤のにおいがする」と苦情が相次ぎ、防虫剤成分が検出された原因について保管場所に問題があるという見方を示した。
中川社長によると、苦情を受け、防虫剤成分のパラジクロロベンゼンやナフタリンが検出された21件は、環境に配慮した紙製容器「ECO(エコ)カップ」を導入した今年4月以降で、それ以前のにおいに関する苦情は年に数件にとどまっていた。
また同社の実験では、未開封の即席めんを防虫剤などの近くに保存すると、においが容器内に入ることがあるという。
このため、同社は気体を通しやすいECOカップが原因とみて、よりバリアー性の高い容器に変更する方針。