飲酒の覚えがないのに職場で同僚に「酒臭い」と指摘され、上司の命令で帰宅したら欠勤扱いで処分された上、別会社への出向を命じられたのは不当として、JR東日本の男性社員(51)が24日までに、同社に処分や出向命令などの無効と慰謝料約100万円を求める訴訟を東京地裁に起こした。同社は「訴状が届いておらず、コメントできない」としている。
訴状によると、社員は千葉県の松戸車掌区で車掌の指導に当たる助役として勤務。今年6月、複数の同僚から「指導中に酒臭かった」などの指摘を受けた。社員は飲酒を否定し、アルコール検知器による検査を求めたが、上司の車掌区長は応じなかったという。
8月になって訓告処分を受け、別の鉄道会社への出向を命じられた。