24日午後6時35分ごろ、沖縄県名護市真喜屋のサトウキビ畑に軽飛行機が不時着し、炎上した。米空軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)の軍人男性4人が搭乗、全員が救出されて病院に運ばれた。パイロット(45)はあごなどを骨折している疑いがあり、1人の負傷状況は不明だが、残る2人に外傷はないという。火災は約2時間後に鎮火した。
名護署によると、不時着したのは、米軍人らの飛行愛好家でつくる嘉手納エアロクラブ所属の「セスナ172」。パイロットのほか、24−30歳の3人が乗っており、私的な飛行だったという。同署などが事故の詳しい状況を調べている。
国土交通省によると、鹿児島県の奄美大島を午後5時すぎに出発し、嘉手納基地に向けて飛行中、燃料切れを起こしたとみられる。沖縄電力によると、同機は不時着時に電線を切断し、約700世帯が一時停電した。
エアロクラブのホームページによると、同クラブは嘉手納基地内にあり、セスナ172を5機所有。愛好家らに飛行技術を訓練している。同機は4人乗りという。
同クラブの軽飛行機は、1999年12月にも嘉手納基地の近くにある嘉手納弾薬庫地区に不時着する事故を起こした。
現場は国道58号に近く、海岸のすぐそば。付近には名護市立真喜屋小学校などがある。