中四国地方初の盲導犬施設として浜田市旭町の刑務所に併設、今月開所した島根あさひ盲導犬訓練センターで訓練中の犬が浜田市中心部などの街頭で訓練を始めた。同センターは「見かけたら温かく接して」と呼びかけている。
犬は生後1年までボランティアの一般家庭や刑務所受刑者らが育てた後、同センターで約10カ月、訓練する。座ったり、伏せたりする基本訓練のほか、市街地の雑踏での歩行や商店への出入り、交通機関の利用実習も不可欠。街頭訓練は浜田市と広島市の中心部で実施する。
犬はハーネス(胴輪)や「トレーニング中」と記した胴衣を付け、3人の訓練士が交代で土・日曜を含め週3、4日程度、街頭に出る。日本盲導犬協会(東京)が運営する同センターでは現在、9頭が訓練中。11月から貸与予定の犬と視覚障害者の共同訓練も始まる。
【写真説明】浜田市中心部で歩行訓練をする訓練士の福田さんと候補犬