【ニューヨーク24日共同】二十四日のニューヨーク株式市場のダウ工業株三十種平均は、世界的な景気後退への強い懸念から急反落し、下げ幅は取引開始直後に一時、前日比五〇〇ドル超まで拡大した。
ほぼ全面安の展開で、世界の株式市場の急落に拍車を掛ける形となった。
午前九時四十分現在は、四二五・八〇ドル安の八二六五・四五ドル。ハイテク株主体のナスダック総合指数は八五・八〇ポイント安の一五一八・一一。
金融危機に加え、発表が本格化した二〇〇八年七—九月期決算で米企業業績の減速による実体経済の悪化が鮮明になっていることから、売りが膨らんだ。世界的な景気悪化への警戒感が強く、パニック的な売りも広がった。
「市場では世界的な景気後退に入ったとの見方で一致している」(米アナリスト)との声も聞かれた。