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2008年10月25日(土) 16時00分

シリコンバレー企業が好調決算を連発 金融危機の震源地米国の光明となるかMONEYzine

 深刻な経済不安の暗雲に覆われる米国だが、シリコンバレーの上空だけは晴天のようだ。
 23日に発表された米ソフトウエア最大手のマイクロソフトの08年7-9月期決算は、ソフトウエアや企業向けサーバー部門が好調で、売上高が前年同期比9%増の150億6100万ドル(約1兆4700億円)、当期利益は同2%増の43億7300万ドル(約4200億円)と、リーマン・ブラザーズ破綻に端を発した世界同時金融危機の震源地、米国にあって増収増益を確保した。

 また米インターネット検索大手グーグルも好調だ。16日に発表された7-9月期決算は、売上高が前年同期比31%増の55億4139万ドル(約5600億円)、当期利益が同26%増の13億4616万ドル(約1400億円)で増収増益。売上高の97%を占めるネット広告収入が堅調で、アナリストの事前予想を上回る好決算となった。

 さらに米アップルも主力のパソコンや携帯電話iPhone(アイフォーン)の販売が好調で増収増益を確保した。「アップルは過去最高クラスの四半期業績」と、CEO(最高経営責任者)のスティーブ・ジョブズが述べたように、同社が21日に発表した7-9月期決算は、売上高が前年同期比27%増の78億9500万ドル(約7900億円)、当期利益が26%増の11億3600万ドル(約1140億円)だった。iPhoneの販売台数は689万2千台と前年同期の6倍超、パソコンも出荷台数が21%増、iPodは8%の増加と主力商品が軒並み好調で、収益を押し上げた。

 一方、同じシリコンバレーの住民である米ヤフーは純利益が前年同期比64.0%減になるなど景気低迷の影響を受けた。しかし金融機関や自動車などの製造業の業績が一様に悪化し、金融危機の最中にあって、全産業が総崩れすることなく、グーグルやアップルなど好調な決算を発表する企業が存在することは、米国にとってわずかながら光明となっている。

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