福岡県警は25日、実在しない定期預金の勧誘を装って現金をだまし取ったとして、詐欺容疑で元西日本シティ銀行派遣社員の西崎好江容疑者(50)=北九州市小倉南区湯川新町=を逮捕した。容疑を認めているという。
県警は、西崎容疑者が1992年ごろ以降、同様の手口で知人ら数十人から詐取を繰り返し、被害は時効分も含め計約3億6000万円に上るとみて調べている。集めた金は住宅ローン返済や生活費に充てていたという。
調べでは、西崎容疑者は西日本シティ銀行三萩野支店に勤務していた2005年12月中旬ごろ、北九州市小倉北区の自営業の男性に「預金額の1割分の商品券がついてくる」と架空の定期預金を勧誘し、現金250万円を詐取した疑い。
05年12月に内部調査で発覚、西日本シティ銀行が06年6月に刑事告発していた。