中国産レンコンを国産と偽り販売したとして、山口県警は25日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで山口県岩国市の食品加工会社「岩国青果販売」と、篠田理博社長(59)の自宅など数カ所を家宅捜索した。
同社はタケノコの産地偽装も指摘されており、県警は篠田社長から任意で事情を聴き、全容解明を進める。
岩国青果販売には午前8時半ごろ捜査員10数人が到着。篠田社長立ち会いの下、捜索を始めた。
調べでは、同社は8月上旬、中国産を使用した水煮レンコン数百パックの原産地を「岩国市」と表示し、県内の卸売業者に納品した疑い。
山口県は24日、同社が3−7月に岩国産として販売したレンコンの水煮約5・1トンに少なくとも約2・1トンの中国産を、昨年3月からことし2月に販売したタケノコ約1・7トンにも中国産約0・9トンを使用したなどとして是正指示した。