NTT西日本の子会社で、回線の保守などを請け負っている「NTT西日本−中国」(広島市)が、職員の残業代を支払っていなかったとして広島中央労働基準監督署から是正勧告を受け、不払い分約3億7700万円を支給していたことが25日、分かった。
同社は「今後は二度と発生しないように取り組んでいきたい」としている。
同社によると、不払いだったのは2005年6月から07年5月までの1740人、計13万7300時間分。勤務表上の勤務時間を実際より短く付けていた。また有給休暇取得中に勤務した事例も2000件以上あった。
昨年5月の労基署の立ち入り調査で判明。是正勧告を受け、昨年12月までに全額支払い、今年9月までに有給休暇を再取得させたという。