外国産原材料を混ぜた海藻サラダに長崎県五島列島産と誤認させる表示を付け販売したとして、佐賀県警は２５日、不正競争防止法違反の疑いで、長崎県佐世保市の食品販売会社「五島フーズ」と、製造を請け負った佐賀県伊万里市の食品加工会社「ワールドフーズ」の２社と関係先を家宅捜索した。
調べによると、両社は共謀し、フィリピン産やカナダ産の海藻を混ぜて製造した海藻サラダに「長崎県五島列島」と表示、インターネット通販やスーパーなどで販売した疑い。サラダは商品名「彩（いろどり）」で、佐賀県の調査によると、昨年１０月以降だけで約５８００袋が出荷され、１４都県に流通したとみられる。
九州農政局などが、９月に「国内ではあまり採れない種類の海藻が入っている」との通報を受け調査。今月中旬、同農政局と佐賀県が日本農林規格（ＪＡＳ）法などに基づいて両社に改善を指示し、佐賀県警にも情報を提供した。