来年の干支(えと)の丑(うし)をあしらった縁起物の干支瓦の製造が、全国一の瓦産地・愛知県高浜市で最盛期を迎えた。
高浜市春日町の老舗「上鬼栄(かみおにえい)」では、均等に切断した粘土板を鋳型に置き、機械で一枚一枚プレス。牛にまたがった大黒様や躍動感のある牛などを浮かび上がらせる。ヘラで余分な粘土をそぎ落として乾燥させ、窯で焼き上げ、いぶし銀の瓦に仕上げている。
縦、横とも27センチサイズで、1枚3300円前後。ミニサイズや扇形、菓子皿としても使える実用タイプも含め32種類をそろえた。
12月上旬まで8000枚を生産予定で、迎春の贈答品として全国へ出荷する。
(中日新聞)