強盗や強姦(ごうかん)致傷などの罪で起訴され、三重県警四日市北署に拘置されていた男(39)が9月30日夜、留置場で大量の睡眠薬を飲み、自殺を図っていたことが分かった。命に別条はなく、現在は回復している。
男は4月17日に桑名署に逮捕されて取り調べを受けた後、5月に窃盗や詐欺の余罪の取り調べのため、四日市北署に移された。
四日市北署によると、男は「眠れない」と頻繁に訴え、警察医から睡眠薬を処方された。睡眠薬は留置係の署員が手渡し、目の前で飲ませたが、男は飲んだふりをして手に隠し持ち、ためていた可能性があるという。
男は10月1日に意識不明になっているのを発見されて三重県四日市市内の病院に入院。手当てを受けて同8日に退院した。現在は三重刑務所(津市)内の拘置区に拘置されている。取り調べを受けた桑名署の刑事への不満を訴えるため自殺を図ったらしい。
四日市北署は「巡回や監視は怠っていなかったが、結果としてこうなったことは遺憾。今後は睡眠薬の渡し方を徹底したい」とし、桑名署は男の取り調べについて「問題はなかった」としている。
(中日新聞)