三菱自動車は25日、国内外での販売不振を受け、来月からの約5カ月で、国内の生産拠点で最大10万台の減産をする方針を明らかにした。
名古屋製作所(愛知県岡崎市)と生産子会社のパジェロ製造(岐阜県坂祝町)で、スポーツタイプ多目的車(SUV)などを減産する。
2009年3月期の世界販売台数計画を、当初計画していた130万9000台から下方修正する方向だ。
ガソリン高や金融危機による自動車の販売不振を受け、国内でも自動車大手の減産の動きが一段と広がりそうだ。
減産する主な車種は、名古屋製作所がSUVの「アウトランダー」、パジェロ製造がSUVの「パジェロ」。1時間当たりの生産台数を減らすなどする。
自動車大手では、日産自動車も栃木工場(栃木県上三川町)で9月から米国向けの高級車ブランド「インフィニティ」を減産しており、九州工場(福岡県苅田町)も11月からSUVの「ムラーノ」などを減産する。