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2008年10月25日(土) 10時22分

ウォール街に危機再来 「暗黒の木曜日」から79年東京新聞

 【ニューヨーク24日共同】金融機関が集まるニューヨークのウォール街は24日、株価が大暴落し「世界恐慌」の引き金を引いた「暗黒の木曜日」から丸79年を迎えた。この日も米国株は一時、前日比500ドル以上の急落となり、市場関係者は世界恐慌以来の金融危機の再来に一様に厳しい表情を見せた。

 「間違いなく景気後退入りしている」。銀行員の男性は「株価は大統領選が終わるまで下がり続けるだろう」と悲観的で、市場心理の改善は米新政権の誕生まで期待できそうもないという。

 ニューヨーク市に勤めるアルフレッド・エドワードさん(58)も「経済状況は最悪だ。政府支援も金融機関に対する公的資金枠の7000億ドル(約66兆円)では不十分だ」と訴えた。

 ニューヨーク証券取引所の前では、市民ら数十人が政府支援に反対する抗議活動に参加。「ウォール街ではなく、貧しい人に援助を」と大声で繰り返した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2008102501000260.html