【ニューヨーク24日共同】24日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は、世界的な景気悪化や金融危機の長期化への不安感が高まり急反落、前日比312・30ドル安の8378・95ドルで取引を終えた。2003年4月以来、約5年半ぶりの安値水準となった。ほぼ全面安の展開で下げ幅は一時、503ドル超に達した。
アジアや欧州の株式市場も大幅安で終わり、世界同時株安に歯止めがかからなかった。米国株は乱高下する不安定な値動きが毎日続いており、週明けの各国市場の動向にも影響を与えそうだ。
ハイテク株主体のナスダック総合指数は51・88ポイント安の1552・03。03年5月以来の安値水準となり、一時、1500を割り込む場面もあった。
世界景気への警戒感から朝方は売り一色。7−9月期の企業決算の発表時期で業績の先行きに慎重な見方が強く、実体経済の悪化を反映しやすい自動車関連などが売られ、金融関連も大きく値を下げた。その後、値ごろ感のある銘柄を買い戻す動きも見られた。
市場関係者は「世界規模で投資リスクを避ける動きが目立ち、資金が逃げている」(米アナリスト)と指摘した。