【北京25日共同】北京で開催中のアジア欧州会議(ASEM)首脳会議は25日、気候変動問題やエネルギー・食料安全保障など地球規模の課題を協議した。議長国の中国が協議終了後、温暖化対策への取り組みで先進国の役割の重要性を強調する内容を盛り込んだ「持続可能な発展に関する北京宣言」を発表する見通し。
東南アジア諸国連合(ASEAN)当局者らによると、京都議定書に続く2013年以降の地球温暖化対策の国際的枠組みづくりや、貧困撲滅などを掲げた国連ミレニアム開発目標の達成に向けた取り組み、エネルギー安全保障などが議題。
共同通信が入手した宣言案によると、気候変動問題で、温室効果ガス排出量削減の目標設定を含む長期的な視野を共有することの必要性を確認。発展途上国への資金援助や技術移転など、先進国に主導的役割を期待する内容が盛り込まれる見通し。