【ワシントン24日共同】今年のノーベル物理学賞の受賞が決まった南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授(87)は24日、12月10日にストックホルムで開かれる授賞式を妻智恵子さん(87)の健康上の理由で欠席することを明らかにした。
代わりに授賞式当日、シカゴ大で駐米スウェーデン大使から賞状などを受け取ることになった。
南部さんによると、智恵子さんは今年夏ごろから体調を崩している。欠席が決まったことについて「ほっとした。10日間も向こうで過ごすのは大変なので、簡単に済ませてもらってありがたい」と話し、自身の体力的負担も示唆した。
ノーベル財団の話では、昨年は文学賞を受けた英国の作家ドリス・レッシングさん=当時(88)=と経済学賞のレオニド・ハーウィックス米ミネソタ大名誉教授=当時(90)=の2人が欠席するなど、授賞式欠席はまれではない。
日本でも1965年に物理学賞を受賞した朝永振一郎博士が、けがを理由に欠席。