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2008年10月25日(土) 20時34分

民主党の新携帯サイト、本当に楽しめる?産経新聞

 衆議院の解散が一触即発の状況となっているなか、民主党が携帯サイトを若者向けにリニューアルした。お堅いイメージのある政党のサイトだが、ゲームなどを盛り込み、若者にも楽しめるサイトにしたという。アクセスした若者の間では「好感がもてる」「人気取りにすぎない」と賛否両論。政権交代へ向け、民主党は若い有権者の心をつかむことができるのか。24歳の記者も、さっそくアクセスしてみた。(田中佐和)

 ■ゲームに挑戦

 23日に新しく生まれ変わったばかりの民主党の携帯サイト。トップページを開くと、民主党のキャラクター「民主くん」がいきなり登場した。同党のロゴマークである2つの赤い丸に顔と手足が付いただけだが、以前は小沢一郎代表の写真だったことを考えれば、思い切りが感じられた。

 まずは、ゲーム「民主くんジャンプ」に挑戦。民主くんがジャンプを繰り返し、ゴールの国会議事堂を目指すゲームだが…。ひたすら足場から足場にジャンプするだけであまりに単調だ。特に民主党のアピールになっているとも思えず、これは改善の余地あり。

 次に挑戦したのは「ポスターメーカー」。自分の顔写真をメールに添付して送信すると、即座に選挙用のポスター風に仕上がって返ってきた。笑顔の自分の横には、党のキャッチコピーと「民主党」の文字。まるで民主党員になったようだ! これはいかにも政党らしいうえに、なかなか盛り上がったので高得点。

 ほかにも、天使の羽がついた小沢代表の待ち受け画面用の画像がダウンロードできるなど、思わず笑ってしまうものもあった。

 ■自民党はシンプル

 一方、自民党の携帯サイトは、麻生太郎首相が出演するCMの動画がダウンロードできるほか、党関連のニュースや会見内容など情報面は充実しているものの、つくりはいたってシンプル。同党によると、携帯サイトの充実を図る案は以前から出ているが、具体案や時期のめどは立っていないという。

 民主党によると、今回のリニューアルの目的は総選挙に向け、「若者にもサイトで遊んでもらい、民主党を話題にしてもらおう」というものだ。

 ターゲットである若者たちの目に、新サイトはどう映るのだろうか。

 ■「政策かすむ…」

 実際に新サイトを見た東京都品川区の大学3年、金山徹二さん(23)は「堅い政治のイメージを払拭(ふつしよく)していて好感が持てる。若者の気持ちを考えようとする工夫が政策につながる気がする」と肯定的だ。

 これに対し、江東区の大学4年、石橋舞さん(23)は「若者の人気取りをすることで、逆に政策がかすんでみえる」と厳しい。練馬区の大学4年、高松麻美さん(23)も「ゲームは単に遊ぶだけのものでなく、政策が分かるとか工夫してほしい」と注文を付けた。新サイトのアドレスは、http://mobile.dpj.or.jp

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