二十五日午前八時ごろ、京都府宇治市五ケ庄三番割の
胸や背中などに刃物で刺されたとみられる傷が数カ所ずつあり、付近に刃物が落ちていないことなどから、府警捜査一課は殺人事件とほぼ断定、司法解剖して死因を調べる。所持していた運転免許証から京都市山科区の男性(57)とみて確認を急いでいる。
調べでは、男性は右半身を下にし、道路脇の側溝に顔を突っ込むようにして倒れていた。現場には大量の血痕があり、はいていたとみられるスニーカーは脱げ、近くに転がっていた。
府警によると、遺体のそばには廃車が放置されており、前日の昼ごろ、男性が車の中にいるのを近所の女性が目撃していた。車内で生活していたような形跡があったという。
現場はJR黄檗駅から約一キロ東の路上。周囲には黄檗宗大本山万福寺やテニスコート、ゴルフ場などもあり、散歩やジョギングのコースとしている人もいる。
通報した公園管理事務所の男性職員(61)によると、遺体を見つけた女子中学生はおびえた様子で「おっちゃんが血を流して倒れてる」と職員に声を掛けてきたという。