岩国市と岩国伝統建築協同組合が、市内の小中学生を対象に錦帯橋の模型を組み立てる体験教室を開いている。子どもたちに郷土の文化財に親しんでもらおうと、今月から企画。「この中から将来の架け替えを担う人物が誕生するかも」との期待も寄せている。
模型はアーチ一橋の半分の大きさで、長さ3.5メートル、幅1メートル。実物の約5分の1で、実際の架け替えと同じ手順で造れる。協同組合員が昨年末、2005年9月の台風14号で流された錦帯橋の橋杭(ぐい)を使って製作した。
体験教室はこれまで市内3校で実施。「平成の架け替え」で作図を担当した協同組合の中村雅一理事長(51)と市職員が各校に出向き、子どもらに橋の歴史や構造を説明した後、実演指導している。
【写真説明】中村理事長(左端)の指導で錦帯橋の模型を組み立てる児童ら