大崎海星高(大崎上島町)の生徒が、3年がかりで製作していた水陸両用車が完成した。同校工業系列の3年生が卒業研究で代々取り組み、本年度は海上走行にこぎ着けた。「童夢」と名付け24日、全校で進水式をして祝った。
両用車は全長2.66メートル、幅1メートル。バイクの125ccのエンジンとスクリューを組み合わせて駆動させる。陸で時速50キロ、海上で時速3ノットのスピードが出るという。ドイツの軍用車がモデルで、前方部に校章の「K」マークが輝く。
大串の砂浜での進水式は、生徒約100人と保護者たち計約120人が見学。生徒が陸上走行をし、底押教諭の運転で海へ。強風の中で約10メートル進むと、大きな拍手が起こった。
【写真説明】底押教諭の運転で海を進む水陸両用車「童夢」