2008年10月25日(土) 17時00分
丸山、男の更年期? 好発進も「心は落ち込んでる」(夕刊フジ)
男子ゴルフ「ブリヂストンオープン」(千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦C)で、米ツアー帰りの丸山茂樹の顔色が冴えない。優勝を狙えるポジションで週末を迎えたというのに、「スコアは悪くないんだけど、心は落ち込んでいる状態…」とため息をつくのだ。どうやら選手寿命が他の競技よりも長いプロゴルファーに特有の“更年期”らしい。
「苦しくて、苦しくて、苦しくて…まるでさだまさしの歌詞のようですよ」
これが契約スポンサーの大会で首位と5打差の3位につけて決勝ラウンドに入る丸山のコメントだ。ドライバーが「イップスのような状態でうまく振れない」という。主戦場にしてきた米ツアーで通算3勝を誇るが、この2〜3年は「ずっとこの問題に苦しめられてきた」と成績が振るわず、今秋から日本ツアーで解決の糸口を探している。
丸山は「心が病んでいる。(石川)遼クンは1発や2発曲がっても残像は残らないだろうけど、ジュニア時代から25年以上もゴルフをやっているといろんな記憶が蓄積されていて、気持ちがそれ(悪いイメージ)に負けてしまう」と分析。同様に米ツアーで不振にあえぎ、一足早く昨年後半に帰国した田中秀道は「身体のキレの変化」に原因を求めているが、加齢に伴うスランプと位置づけているのは共通している。
丸山は39歳、田中は37歳で「ジャンボさんも通った道」(丸山)と、ちょうどベテランへの過渡期に当たる年齢なのだ。ツアー94勝を誇る尾崎将司にも、中年を迎えた1981年に0勝、82年1勝、83年1勝、84年1勝、85年0勝−の長いスランプがあった。
古い関係者は「ジャンボはこの機会に40歳のゴルフを模索していた」と、後に軍団をはぐくむことになるジャンボ邸の練習設備が、この時期の試行錯誤の結果で生まれたことを明かす。
86年の4勝で復活したジャンボは、94勝のうち63勝を40歳以上の“第2次黄金期”で積み上げている。
そのジャンボに叱咤激励されたという丸山。「何年経っても口が悪いオジサン」と軽口を叩きつつも、「自分で取り除かなければならない」と、その背中を追う覚悟を固めている。
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