2008年10月25日(土) 13時20分
ブリトニーが戻ってきた! 明るい話題相次ぐ(産経新聞)
このところ、もっぱらトラブルやスキャンダルでの登場ばかりが目立っていた米人気歌手、ブリトニー・スピアーズがようやく復活しそうだ。最新曲がビルボード・チャートの1位を獲得。私生活面でも無免許運転に問われていた刑事裁判で罪を免れ、明るい話題が相次いでいる。
昨年9月、ネバダ州ラスベガスで開かれた「MTVビデオ・ミュージック・アワード2007」に出演したブリトニーの評判は散々だった。明らかな口パク、キレのないダンスとシェイプアップにほど遠い体つき…。英BBC放送は「MTVアワード史上最悪のパフォーマンス」と酷評した。
そして今年9月。ロサンゼルスで行われた同アワードに登場したブリトニーは、最優秀ビデオ賞など3冠を達成。同じBBCは「ついに彼女は戻ってきた」と絶賛した。
2006年に次男を出産した後、トラブル続きだった。離婚、そして子供たちの親権をめぐる泥沼の争い。公衆の面前で突然丸坊主になるなどの奇行が続き、アルコール依存症克服のための入院も経験した。
そんな修羅場をへてMTVアワードでの3冠でようやく復活を印象づけたブリトニーは12月2日、自らの誕生日にあわせて新作アルバム「サーカス」を発売する。先行シングルカットされた「ウーマナイザー」は、デビュー曲「ベイビー・ワン・モア・タイム」以来のチャート1位に輝いた。
私生活面でも進展があった。ブリトニーは無免許運転の罪で起訴され、裁判をも抱えていた。奇行が目立っていた昨年8月、パパラッチが追いかける中で車を駐車場から出そうとして他の車にぶつけ、そのまま走り去ってしまったのだ。
「当て逃げ」については示談でカタが付いたが、その後、カリフォルニア州の運転免許を所持していないとして起訴されてしまった。
検察側は罰金・猶予刑での司法取引をも申し出ていたが、ブリトニー側は一切拒否。このため、陪審で有罪の評決が出れば収監され、パリス・ヒルトンが刑務所行きとなった事件以来の騒ぎになる可能性も予想されたが、陪審団は最終的に評決に達しなかった。
米メディアによると、ブリトニーは「陪審員の前で証言するなんてできない」と弁護士に懇願し、弱気な一面をみせていたという。最終的に一度も法廷に姿を見せないまま事実上の無罪を勝ち取った。
そんな点から判断すれば、彼女はまだまだ危うさを抱えているといえるかもしれない。3冠を達成したMTVアワードでも自信に満ちた笑顔で視聴者を魅了したが、実際に歌とダンスを披露したわけではない。その才能は折り紙付きなだけに、今後は前向きな話題で注目を集めてほしい。(ロサンゼルス 松尾理也)
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