2008年10月24日(金) 08時53分
NYタイムズ、利益半減=「投機的」に格下げ(時事通信)
【ニューヨーク23日時事】米ニューヨーク・タイムズ社が23日発表した2008年7—9月期暫定決算は、米景気減速に伴う広告収入の減少や人員削減などのリストラ費用が収益を圧迫し、純利益は前年同期比51.4%減の652万ドル(約6億円)へと落ち込んだ。売上高も同8.9%減の6億8700万ドル(約670億円)だった。
これを受け、格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は、タイムズ社の信用格付けを「BBBマイナス」から「投機的」を意味する「BBマイナス」に3段階引き下げた。
インターネット普及に加え、景気懸念が強まり、米国では新聞離れが一段と加速。タイムズ社は値上げや紙面構成変更による印刷コスト削減を進めているが、前年同期比14.4%減となった広告収入を補うことができなかった。
一方、オンライン広告収入は伸びており、同社はネット重視のニュース配信に転換しつつある。景気悪化と技術革新で老舗新聞社も大きな変革を迫られている。
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