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2008年10月24日(金) 17時40分

痴漢でっち上げの学生に実刑…大阪地裁、懲役5年6月スポーツ報知

 大阪市営地下鉄の痴漢でっち上げ事件で、虚偽告訴などの罪に問われた元大学生の蒔田文幸被告(24)=京都市山科区=に大阪地裁は24日、懲役5年6月(求刑懲役8年)の判決を言い渡した。

 判決理由で樋口裕晃裁判官は「示談金目的で警察官まで欺き、司法手続きを金銭欲のために利用し、被害者に大きな屈辱を与えた。責任は重く、強い非難を免れない」と述べた。

 樋口裁判官は言い渡し後に「生き方を振り返り、人生を立て直してほしい」と説諭。蒔田被告は黙って一礼した。

 判決によると、蒔田被告は被害者役の女(31)=虚偽告訴罪などで有罪=と共謀。2月1日夜、地下鉄天王寺駅の駅長室で堺市の会社員国分和生さん(59)が車内で女の体を触ったと警察官にうその申告をした。さらに、出会い系サイトを使って呼び出した男性から金を奪おうとしたり、ゲームセンターで財布を盗むなどした。

 事件は、良心の呵責(かしゃく)にさいなまれた被害者役の女が出頭し発覚。国分さんは判決後に記者会見し「事件が発覚しなければわたしが被告として法廷で戦っていたと思う。許されないことで、反省して、社会人の心得を身につけてほしい」と話した。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081024-OHT1T00260.htm