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2008年10月24日(金) 12時06分

タイ航空乗務員ら大麻所持容疑で逮捕スポーツ報知

 乾燥大麻600グラム余りを持ち込んだとして大麻取締法違反(所持)などの疑いで、タイ航空の男の客室乗務員カードテート・マナット被告(40)=タイ国籍=が成田税関支署と千葉県警成田国際空港署に逮捕、同罪で起訴されていたことが24日分かった。

 同被告は「家族ぐるみの付き合いがある暴力団組員に大麻を渡す約束だった」と供述。県警は、密輸を依頼した千葉県内の暴力団組員の男も同法違反容疑で逮捕した。

 客室乗務員が大麻の密輸で捕まるのは極めて異例。同被告は8月末、成田空港で抜き打ちの検査を受け、制服のズボンのポケット4か所から大麻入りの袋5つが見つかった。乗客の税関検査よりも手薄なチェック体制を突いた犯行とみられ、県警などは、暴力団と組んで密輸を繰り返していた疑いもあるとみて追及している。

 タイ航空は株式の一部を国が保有する同国最大の国際航空会社。東京支店は同被告を既に懲戒解雇したことを明らかにし、「利用客の信頼を裏切ることになってしまい非常に遺憾。今後はこのようなことがないようにしたい」とコメントした。

 県警などによると、同被告は8月28日午前6時半ごろ、バンコク発成田行きのタイ航空機に乗務し、乾燥大麻約620グラム(末端価格約250万円相当)を持ち込んだとされる。

 東京税関では、不正薬物や銃器類の密輸取り締まりを強化。乗客よりも簡略化した検査を受けている客室乗務員にも抜き打ちの身体検査などを実施していた。

http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081024-OHT1T00231.htm