大阪府の橋下徹知事は23日、府が財政再建の一環で私学助成を削減したことに反対する府内の私立、公立の高校生グループと府庁内で意見交換した。
知事は生徒らに「私学はあなたが選んだ」「日本は自己責任が原則」などと厳しい態度で持論を展開。涙を見せる女子生徒もおり、予定の20分を大幅に超え、約1時間半の大激論となった。
男女12人の生徒を前に知事は、冒頭から「僕も反論します」と戦闘モード。私立高に通う母子家庭の男子生徒が、助成削減による学費負担増の不安を訴えると「いいものを選べば、いい値段がかかる。条件を比較して、あなたが選んだのでは」とやり返した。
生徒「公立に行ける人数は限られている」
知事「保護されるのは義務教育まで。高校からは壁が始まる」
生徒「そこで倒れた子はどうなる」
知事「最後は生活保護がある」
知事が「高校は誰でも入れる仕組みになっていない」と畳み掛け、女子生徒数人が「そんな簡単に言わないで」などと泣きだす場面も。「今の日本は自己責任が原則」と強調する知事だが、一方で「何でもかんでも自己責任はおかしい。だから私学助成はゼロにしていない」と理解を求めた。
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20081024-OHT1T00114.htm