2008年10月23日(木) 21時15分
<海難事故>貨物船が漁船に衝突、3人死亡 沖縄沖(毎日新聞)
23日午前4時50分ごろ、沖縄県本部町の水納(みんな)島南約1.8キロの東シナ海で、近海郵船物流(本社・東京都)が運航する貨物船「しゅり」=9813トン、佐藤正人船長(59)ら11人乗り組み=と、那覇市沿岸漁協所属の漁船「航平丸」=14.73トン、名嘉村(なかむら)彰船長(52)ら6人乗り組み=が衝突。航平丸は船体が真っ二つに割れた。
乗組員6人は約2時間後に第11管区海上保安本部(11管)の巡視船や漁船に全員救助されたが、宮城新孝さん(57)=同県那覇市▽友利賢一さん(48)=同市▽兼次勝弘さん(51)=同県宜野湾市=が死亡。名嘉村船長と大城昇さん(53)、銘苅(めかる)峰夫さん(33)は軽傷。
「しゅり」の船首に損傷があり、「航平丸」は船尾から3メートルほどで分断されていることなどから、11管は「しゅり」の船首が「航平丸」の後部右舷に衝突したとみている。当時の見張りや操船の状況などについて、業務上過失往来危険、業務上過失致死の疑いで両船長らから事情を聴く。「航平丸」の船尾部分はえい航中に沈没した。
「しゅり」は大阪から那覇に向け航行中。「航平丸」は潜水器漁のため沖縄本島北西沖の漁場に向かう途中だった。【三森輝久】
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