七病院に受け入れを断られた妊婦(36)が東京都立墨東病院で出産後に脳内出血で死亡した問題で、これらの施設のほかに東大病院(文京区)も墨東病院の当直の研修医から要請を受けながら「満床」を理由に断っていたことが二十三日、分かった。
都によると、研修医は四日午後七時ごろに受け入れ要請を受け、いったん断った後、東大病院に搬送が可能かどうか電話したという。東大病院は
都内には二十二の周産期医療センターがあり、ネットワーク化して病院ごとの受け入れ状態が検索できる。東大病院は周産期医療センターの指定は受けていないが、ネットワークに参加していた。
妊婦のかかりつけ医院の五の橋産婦人科は「妊婦を搬送した救急隊員から『東大病院で脳外科の対応ができる』と言われたが、(その後)墨東病院への搬送が決まった」としている。
東大病院以外に受け入れを断っていた病院は、墨東病院と東京慈恵会医大病院、東京慈恵会医大青戸病院、日赤医療センター、日大板橋病院、慶応大病院、順天堂医院。