二億円のサマージャンボ宝くじに当せんした岩手県一関市の無職
熊谷容疑者が「首を絞めて殺害した」と供述していることも判明。吉田さんの宝くじ当せんを認識していた家族などはおらず、二人が当時交際していたことなどから、熊谷容疑者だけが知っていたと捜査本部はみている。熊谷容疑者は電子部品製造会社を経営していたが〇五年末に破たんし、個人的にも借金を抱えていたという。捜査本部は、当せん金をめぐるトラブルなど金銭問題が背景にあるとみて動機や殺害の経緯を調べている。
捜査本部は二十三日、熊谷容疑者を警視庁から岩手県警に移送。同日午後に送検した。
捜査本部によると、熊谷容疑者は宝くじの当せん前から吉田さんに百万円の借金をしていた。吉田さんの元同僚(63)は「最後に会った〇五年三月ごろにも、返済してくれないと言っていた」と証言している。
熊谷容疑者が住んでいたことがある岩手県陸前高田市の家から昨年二月、吉田さんの預金通帳や印鑑などが見つかった。熊谷容疑者は〇六年ごろに東京に移っていた。
調べでは、熊谷容疑者は〇五年五月上旬、陸前高田市内で吉田さんを殺害した疑い。