民間登用された尾道市立高須小の元校長が2003年3月に自殺した問題で、原因を責任転嫁され名誉を傷つけられたとして、当時勤務していた男性教諭と広島県教組が県、市と両教委に損害賠償などを求めた訴訟で、県と市は21日、計220万円の支払いを命じた広島高裁判決を不服として上告する方針を決めた。
県教委法務室は「判例違反や法解釈に重要な問題があり、最高裁の判断を仰ぎたい」としている。
また、県立学校教職員の「破り年休」問題で、中央労働委員会が県教委に職員組合との団体交渉を命じたのを不服として、県が国に命令の取り消しを求めた訴訟についても、県は請求を棄却した東京地裁判決を不服として控訴の方針を決めた。