松江市唯一の木材市場「松江木材市場」が29日の競りを最後に閉鎖する。国産材の値下がりに加え、住宅市場の低迷で取引量が減り、赤字が続いていた。島根県林業課によると、県内で木材市場の閉鎖は4年ぶり。
同市場は2つの木材市場が統合して2005年10月に開設した。国産材を中心に扱い、07年の取引量は約6600立方メートルだった。改正建築基準法の影響などもあり、今年の取引量はピーク時の4分の1程度に減っているという。
運営してきた会社は継続するが、従業員6人は12月に解雇する。約5000平方メートルの跡地は産業廃棄物業者に売却する予定。
【写真説明】29日の競りを最後に閉鎖される松江木材市場