2008年10月21日(火) 10時33分
宇都宮で、不正改造車が大暴走(Oh! MyLife)
この週末、10月17日と18日の深夜から未明にかけて、栃木県宇都宮市大通りや駅前大通り周辺で、数十台のバイクや車による暴走行為があった。
宇都宮市の西口大通り(管轄は宇都宮中央警察署)では、80年代後半ぐらいから暴走行為やそれを見物する若い男女(主に10代の若者が多かった模様)が集まりだした。大通り族やギャラリー族などと呼ばれたこともある。
土日や祝日前夜は数十台単位で大通りに出没し、大変有名であったが、なぜか地元警察の対応は甘く、一時期は地元住民が110番通報をしても、パトカー1台姿を見せないような野放し状態だった事もある。
記者が以前、宇都宮市役所の職員たちと、西口になぜそうした輩(やから)が集まるかについて話した時、
「駅東口方面が比較的静かなのは、暴力団事務所があるからなんですよ」
と彼らが発言したのを聞いた事もある。
だが、1999年に発生した栃木リンチ殺人事件では、主犯が元暴走族構成員で、しかも警察官の二男であった事が発覚した。その後、黒木昭雄氏が著書『栃木リンチ殺人事件』(新風舎文庫)で、宇都宮市大通りに出没していた暴走族の実態について触れた。そのせいもあってなのか、地元県警は多少取り締まりに注力する様子を見せ始めた。
だが、最近はまた不正改造車などによる暴走行為が目立つようになった。最近では、10月12日の午後に大通りを不正改造の四輪車が走行していたのを目撃した。
記者が以前、得た情報によると暴走族はヤクザ養成校としての一面もあるが、覚せい剤などの密売のカムフラージュの意味もあるとの話だった。実際90年代には、大通りは覚せい剤密売等、犯罪の温床にもなっていたようである。
いずれにせよ裏金問題等の疑惑も払しょくできない地元県庁や、本気で取り締まる姿勢を見せない栃木県警が、信頼を得られるようになるのはまだまだ先の話であろう。
(記者:水井 奨)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081021-00000005-omn-l09