2008年10月21日(火) 14時00分
パナソニック、20時間もつノートパソコン用燃料電池(WIRED VISION)
パナソニックが、ノートパソコンのバッテリーにおける現実的な大きな前進を約束している。
今週末に日本[福岡県北九州市]で開催される『水素エネルギー先端技術展2008』で同社が発表を予定しているノートパソコン向けの直接メタノール型燃料電池(DMFC)は、これまでの試作品よりも小さいだけでなく、バッテリー寿命が20時間になる[燃料200ccあたり]。
パナソニックが試作した最新の電池は、体積が270ccと、2006年に発表された最初の試作品のサイズの約半分になっている。現在の試作品のサイズは、ノートパソコンで使われている既存のリチウムイオン電池とほぼ同じだ。
パナソニックによるとこの最新の試作品は、リチウムイオン電池と併用した場合で20W、併用しない場合は平均10Wの出力が得られるという。
さらにパナソニックでは、同じ技術に基づき、モバイル装置を対象にした文庫本サイズのマルチ充電器の展示も計画している[USBポートが2個あり、各種USB充電対応機器に充電できる]。
同社が商用版の提供を計画している時期は明らかではないが、2012年ころになるだろうという報告がある。
当分の間、より優れたバッテリーを待ちわびることになりそうだ。
パナソニックのプレスリリースと『Crunchgear』の記事を参考にした。
[過去記事「燃料電池市場は2020年度に約1兆2069億円へ」では、国内の燃料電池関連市場の動向調査報告について紹介している。ほかに、「酵母を使うバイオ燃料電池」や、「水で発電する燃料電池発電機」なども紹介している]
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081021-00000000-wvn-sci