2008年10月20日(月) 20時05分
秋葉原に女性「暴走族」出現で騒然(J-CASTニュース)
東京・秋葉原に女性の暴走族(レディース)が現れた、とネットで騒ぎになっている。彼女達はバックに人気アニメのテーマ曲を流し、メイドさんなどのコスプレをしていた。その模様は投稿動画サイト「ユーチューブ」などにアップされている。
■服装はメイド服や「ミニスカポリス」などのコスプレ
秋葉原に出現したレディースは『ユーチューブ』にもアップされている
アキバにレディースが現れたのは2008年10月19日午後2時30分ごろ。奇妙な服装をした女性が乗るバイクが車線をふさいでいる、と110番通報があり、パトカーが出動する騒ぎになった。バイクは6〜7台で2人乗り。「美少女戦士セーラームーン」のテーマ曲を流し、空ぶかしによる激しいマフラー音を響かせていた。彼女達の服装はメイド服や「ミニスカポリス」などのコスプレ。頭にはヘルメット、顔にはマスクをしていた。年齢は10代〜20代とみられる。
ネットにはその時の写真や動画がアップされていて、歩道に大勢集まった見物客に対し、バイクに乗りながら手を振る姿などが映されている。現場は08年6月8日に無差別殺傷事件が起きた交差点から100メートルほど離れた場所。J-CASTニュースが警視庁に取材すると、110番通報を受け直ちに警官を現場に急行。厳重注意をして解散させたという。ただし、集団危険行為と判断できなかったようで、
「行為の目的や、どんな集団であるかの聴取はせず、集団の解散で治めたようです」
と警視庁広報は話している。
無差別殺傷事件の記憶も新しいこの時期の騒動。ネットでは「暴走行為」にバッシングの嵐かと思ったら、それほどでもないようだ。ネットの掲示板やブログを検索すると
「かわいらしくていいじゃん ホコ天じゃないし まったく問題なし」
「また来てくれないのかな?」
など、応援するかのようなカキコミが出ているのだ。また、歩行者天国の再開を望んでいる人も多く、再開前の「新しいパフォーマンスの形か?」などと思っている人もいる。
■バイクもオタク心くすぐる20年位前に販売された「旧車」
本来なら暴走族に対する感情は嫌悪だけなはずだが、アニメやコスプレ好きという自分達との共通点があり、オタクを中心に親近感がわいてしまったのではないか——。ITジャーナリストの井上トシユキさんは反応をこう分析する。彼女達が乗っていたバイクもメンテナンスが大変な20年位前に販売された「旧車」。バイクオタクの心をくすぐるのに十分。
「人に迷惑をかけるためにアキバに来たとは考えにくく、騒動を知った人もイベントとして考えていて、一緒に盛り上がりたい、そんなふうに思っているのではないでしょうか」
と井上さんは話している。
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