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2008年10月20日(月) 00時40分

共和党穏健派パウエル元長官がオバマ氏支持表明 米大統領選産経新聞

 【ワシントン=山本秀也】米ブッシュ共和党政権の中枢を担ったパウエル前国務長官は19日、米NBCテレビで大統領選の民主党候補オバマ上院議員(47)を支持すると語った。共和党の大統領候補マケイン上院議員(72)には大きな打撃となる。

 1980年代のレーガン政権以来、歴代共和党政権の安全保障政策の中枢を担い、同党穏健派の代表格であるパウエル氏は、オバマ氏について「米国を変えてくれる力を持つ」「素晴らしい大統領になれる」と述べて高く評価する一方、マケイン氏については「大統領になったとき、いまの経済危機をどう処理するのか心配だ」と指摘し、懸念を示した。

 オバマ陣営は19日、9月だけで1億5000万ドル(約152億円)以上の選挙資金を集め、1カ月間の集金額で過去最高を更新したと発表。オバマ氏への追い風が強まっている。

 さらに、オバマ氏が18日、中西部ミズーリ州セントルイスで行った遊説には聴衆約10万人が詰めかけ、同氏の国内演説としては、8月の民主党全国大会最終日に行われた指名受諾演説の約8万人を超える最高記録となった。

 ミズーリ州は、これまで2回の大統領選で、共和党のブッシュ大統領が連勝を飾っており、オバマ陣営が奪還を狙う重点州のひとつだ。ミシシッピ川に臨む地元名所のゲートウェー・アーチ周辺での屋外集会で、オバマ氏は減税対策を聴衆に訴え、マケイン氏の減税政策については「働く人々の苦労が分かっていないのだ」と批判した。

 投票日まで2週間あまりとなり、世論調査の支持率はオバマ氏が6ポイント程度、マケイン氏を引き離してリードしている。ミズーリ州では、マケイン氏が小差で逆転している調査結果もあり激戦が続いている。

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