2008年10月19日(日) 20時52分
IMF、ウクライナなど欧州中小国への緊急融資検討(読売新聞)
【ワシントン=岡田章裕】国際通貨基金(IMF)が、ウクライナなど欧州の中小国への緊急融資を検討していることが19日、明らかになった。
中川財務・金融相が新興・中小国の金融システム安定化のために提案した新融資制度「中川構想」に沿ったもので、融資額に上限を設けず、融資条件も緩和する見通しだ。
ウクライナのほか、ハンガリー、アイスランドなどが対象となる見通しだ。今回の金融危機で初めての支援実施となる。
IMFには緊急融資に使うことのできる資金が2000億ドル(約20兆円)ある。ウクライナなどへの融資が円滑に進めば、欧州だけでなく、アジアでも支援を要請する国が現れる可能性がある。
IMF加盟国は従来、自国の資金拠出額の範囲内でしか借りられなかった。金融危機を乗り切るには早期に大量の資金をつぎ込むことの効果が大きいことなどから、原則として融資上限を設けない方針とする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081019-00000021-yom-bus_all