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2008年10月19日(日) 19時09分

<転落事故>介護入浴中の96歳女性死亡 福岡の施設毎日新聞

 福岡県大川市の介護施設「あおぎり荘」(椛(かば)雅博施設長)で17日、同市の96歳女性が入浴用ストレッチャーから約70センチ下の床に落ち、2時間半後に死亡していたと、県警大川署が18日、発表した。事故当時、女性の体をふくために、ストレッチャーに備わっている転落防止用ベルトを外していたという。同署が施設関係者から事情を聴き、詳しい原因を調べている。

 同署と椛施設長によると、17日午後2時40分ごろ、施設内の浴室で、ヘルパー2人が入浴を終えた女性を、ストレッチャーに乗せたまま体をふいていたところ、床に落ちたという。体が汚れているのを見つけ、シャワーを取ろうとした瞬間に転落したらしい。事故直前にうち1人が浴室外に出ていたという。女性の死因は腰などの打撲による出血性ショックとみられる。

 介護入浴中に高齢者がストレッチャーから転落し死亡した事故は、01年8月に北九州市門司区の病院でもあり、当時89歳の女性が死亡、介護士2人が業務上過失致死容疑で書類送検された。

 椛施設長は毎日新聞の取材に対し「ヘルパーが女性から目を離してしまった。責任は重々感じています。ご本人、ご遺族に申し訳ない」と話している。【斎藤良太】

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081019-00000043-mai-soci