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2008年10月18日(土) 02時32分

<高島屋>会員向けポイントサービス共通化へ毎日新聞

 高島屋の鈴木弘治社長は17日、エイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングとの経営統合前にカード会員向けのポイントサービスの共通化を進める方針を明らかにした。

 高島屋は阪急阪神百貨店を傘下に置くH2Oと3年以内に経営統合する方針。鈴木社長は「本格的なシステム統合には時間がかかるが、カード会員へのポイント付加の共通化などできることからやっていく」と早期に提携効果を出す考えを強調した。また、H2Oと関係の深いプロ野球の阪神タイガースや宝塚歌劇団などを高島屋の販売促進や集客に有効活用したいとの意欲を示した。

 H2Oが11年春に予定しているJR新博多駅ビル(福岡市)内への出店については、高島屋として周辺開発での専門店誘致や地方店での運営ノウハウの提供で協力する考え。

 統合形態については「双方のブランドを生かし、統合をよりスムーズにするなら持ち株会社方式が自然だが、統合効果をとことん追求するなら合併方式が優れている。今後いろいろな角度から検討する」と話した。また、両社が統合すると売上高が1兆5000億円超となることについて、「イメージ的には将来の目標は2兆円くらいだが、規模拡大よりも(経営の)効率化が大事」と強調。新たな買収や経営統合などの可能性については「否定はしないが、(業績不振店などを)救済する形は全く考えていない」と述べた。【田畑悦郎、小倉祥徳】

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