2008年10月18日(土) 01時07分
日本、安保理非常任理事国に10回目当選 イランを大差で破る(産経新聞)
【ニューヨーク=長戸雅子】国連総会は17日午前(日本時間同日深夜)、2009−10年を任期とする安全保障理事会の非常任理事国5カ国を改選するための投票を行い、アジア枠(1議席)では日本が158票の支持を得て当選した。
日本は2005−06年以来の安保理入りで、史上最多の10回目の任期を務めることになる。対抗馬のイランは32票だった。
非常任理事国の候補国は事前に各地域グループで統一候補が立てられ、総会の投票でそれを追認するのが慣例だが、今回は半世紀ぶりの安保理入りを目指すイラン(前回は1955−56年)との間で調整がつかず、日本とイランが議席を争う展開になっていた。
イランは自国の核開発問題で安保理制裁下にあるが、「192加盟国のうち約140カ国が1度だけか、もしくは1度も安保理に入ったことがない」と日本の多選を批判、反米の途上国やイスラム教諸国を中心に支持獲得の活動を行っていた。
このほか、アフリカ枠(1議席)ではウガンダ、中南米枠(同)ではメキシコが選出された。激戦となっていた西欧枠(2議席)はオーストリア、トルコが選出され、アイスランドが落選した。
非常任理事国(全10カ国)は毎年半数の5カ国が改選され、無記名方式で投票される。
日本は前回の任期で、核実験を行った北朝鮮に対する制裁決議採択を主導した。
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