2008年10月18日(土) 21時57分
【新・赤ちゃん学】入門講座が東京でスタート(産経新聞)
保育士らを対象にした「保育および育児支援のための『新・赤ちゃん学』入門講座」(産経新聞社、日本赤ちゃん学会共催、島津製作所協力、アートコーポレーション協賛)が18日、東京都千代田区の島津製作所東京支社イベントホールで始まった。参加者約80人は、メモを取りながら熱心に受講していた。
第1回は、日本赤ちゃん学会理事長で同志社大学赤ちゃん学研究センターの小西行郎教授と、中央大学文学部心理学研究室の山口真美教授が講義した。
小西教授は、赤ちゃんは胎児のときから母親の胎内で言葉を学習し始めていることなど、これまでの研究で判明した新生児の優れた能力などを詳しく紹介。「赤ちゃんは生まれながらにして優れた力を持っており、自発的に学んでいる」と、単に受け身ではないことを説明した。
山口教授は「赤ちゃんの視覚世界」と題し、赤ちゃんは何を見て顔だと認識しているかについての研究成果を報告。「赤ちゃんは生後8カ月くらいになると大人と同じように顔を覚え、人見知りが始まります」と話したうえで、赤ちゃんが顔を理解するためには脳の視覚能力の統合が大切であることなどを訴えた。
入門講座は来年2月まで全8回開催し、医学、心理学、保育学などの幅広い分野で最新の育児に迫る。
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