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2008年10月17日(金) 02時30分

<マツダ株>20社前後が引き受けへ…商社、大手損保など毎日新聞

 マツダと取引先企業20社前後が米自動車大手フォード・モーターの保有するマツダ株を分担して引き受ける方向で最終調整に入った。商社や鉄鋼会社、大手損保、部品メーカーなどが検討を進めている。11月中にも大枠が固まる見通し。

 フォードはマツダに33.4%出資する筆頭株主。しかし、景気低迷による大型車の販売不振などでフォードの経営が悪化。金融危機の追い打ちで資金繰りが行き詰まる恐れも出てきたため、約20%分を手放し、1000億円程度を調達することにした。

 ただフォードとマツダは、タイや米国、中国で合弁工場を運営するなど密接な関係にある。今後も事業面での連携は続ける方針で、ライバルの自動車メーカーへの売却は避けたい考え。このためマツダ自身が自社株として一部を買い取った上で、マツダと親しい取引先や主要行の三井住友銀行と親密な関係にある企業に数十億円ずつ引き受けてもらうよう打診を始めた。住友商事や伊藤忠商事、東京海上ホールディングス、三井住友海上火災保険、デンソーなどは応じるとみられ、鉄鋼大手なども取得を検討している。【宮島寛】

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