2008年10月15日(水) 01時23分
福岡の警察手帳奪った事件、組幹部らを起訴猶予(読売新聞)
福岡県筑紫野市の駐車場で6月、県警少年課の捜査員2人が4人組の男に襲撃され警察手帳を奪われた事件で、福岡地検は14日、強盗致傷や傷害容疑などで逮捕された指定暴力団道仁会(本部・福岡県久留米市)系組幹部ら男4人について不起訴(起訴猶予)にしたと発表した。
4人は6月5日未明、シンナー密売事件を内偵中の捜査員2人に拳銃のようなものを突き付けて「どこの組の者か。うそを言ったら殺す」などと脅迫。警部補に馬乗りになって警察手帳を奪ったうえ、巡査部長の腕を鉄パイプで殴り、2人に1週間のけがを負わせたとして逮捕された。
4人は捜査当局の調べに対し「抗争相手の組員と勘違いした。凶器はモデルガンだった」などと供述。同地検は証拠不十分で6月27日に4人を処分保留で釈放、捜査を継続していた。
同地検は、差し出された警察手帳をとっさに取った行為で強盗罪には当たらないほか、捜査員の説明と男らの供述が食い違い、傷害罪の立証も難しいことなどから判断したとみられる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081015-00000002-yom-soci