2008年10月13日(月) 23時18分
<麻生首相>金融機能強化法復活の検討、中川財務相に指示(毎日新聞)
麻生太郎首相は13日夜、米国で開かれた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)から帰国した中川昭一財務・金融担当相らと自民党本部で会談した。首相は「あらゆる事態に対応できるように、頭の体操をきちんとやってほしい」と述べ、今年3月に期限切れとなった地域金融機関へ公的資金を注入できる金融機能強化法の復活や、預金の全額保護などについて検討するよう指示した。
中川氏は会談後、首相から「金融機能強化法を、より柔軟な形で、どういう法律ができるか、よく考えておけとの指示があった」と述べた。同法の復活に向けては、中川氏が検討を指示しているほか、与野党ともに前向きな姿勢を示している。
預金の全額保護については、中川氏は「あらゆる事態に対する頭の体操の中に、(預金の)全額保護が入っていないとは言わないが、やる方向で検討するとは言っていない」と述べるにとどめた。
日本では90年代は預金を全額保護していたが、危機が一段落した05年4月に金融機関からの預金払い戻し保証額を元本1000万円とその利息までとする「ペイオフ」が本格解禁されている。【坂口裕彦】
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