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2008年10月13日(月) 02時31分

<岡田監督>「前から決めていた」先月、球団社長に伝える毎日新聞

 阪神の岡田彰布監督(50)が12日、今季リーグ最終戦の中日戦が行われたスカイマークスタジアムで、南信男球団社長と会談し、正式に辞意を伝えた。南社長は慰留を続ける方針だが、岡田監督は「もう決めていること」と話すなど意志は固く、辞任は決定的となった。球団側も並行して新監督選任の作業を進めていく。

 阪神は今季を2位で終え、4年連続Aクラスを達成した、だが、岡田監督は南社長との会談で、13ゲーム差があった巨人に逆転優勝を許したことに「こういう結果になった責任がある」と辞任を申し出た。

 決断の後だけに、この日はすっきりとした表情だった。昼前に取材に応じた時は、妻の陽子さんに辞任を伝えた時の様子を紹介。「『(辞めると)言うと思った』と言われたわ」。激しい首位争いの最中の険しい顔とは異なり、肩の荷が下りたようだった。

 2年契約の2年目だった今季、球団は夏に早々と契約更新を打診した。関係者の話では、南球団社長に最初に辞意を伝えたのが、9月7日の広島遠征。2位・巨人とは4ゲーム差あったが、精神的には追い詰められていたようだ。巨人の優勝が決まった翌日の今月11日、横浜スタジアムのロッカーに選手を集め、「責任を取って辞める」と話したという。

 一度決めたら、最後まで方針を貫く性格だけに、岡田監督の翻意はないだろう。会談した南社長が「そこまで考えていたのかと……。認識が甘かった」と口元を引き締めたほどだ。今後に行われる予定の坂井信也オーナーとの会談でも進退が話し合われるが、今月30日にはドラフト会議があり、来季に向けて組閣を急ぐ必要もある。タイムリミットは迫っている。【和田崇、新井隆一】

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