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2008年10月12日(日) 08時03分

近日中に三者会談…星野再登板も視野にサンケイスポーツ

 緊急三者会談へ−。 阪神・岡田彰布監督(50)の辞意表明を受け、坂井信也オーナー(60)が11日、神戸市内の自宅で星野仙一オーナー付シニアディレクター(61)、南信男球団社長(53)との会談で次期監督人事に着手する考えを示した。岡田監督を慰留する姿勢だが、“有事”を想定して、準備に入る。

 11日の昼過ぎ、坂井オーナーに連絡が入った。相手は南球団社長。V逸については覚悟できていたが、想像もしなかった一報が飛び込んだ。

 「岡田監督が『辞めたい』と言うてます。まだ時間があるんで、あした(12日)の試合前に、ちょっと話し合います−ということでした」

 また南球団社長は「あした、話をするまで何も言えない」とだけ語り、中日戦が行われるスカイマークスタジアムで、岡田監督から真意を直接、問いただす。もちろん慰留するスタンスだが、この時期で辞意を表明しただけに、翻意を促すのは難しい状況だ。

 「最悪の場合?」そんな質問に言葉を選んで、総帥は口を開いた。

 「(新)監督の名前は頭の中に思い浮かばない。岡田監督の意向をくんで南社長や星野SDの意見を集めて…。最後に判断を下すのは私。最良の答えを出したい」

 説得できないと判断したとき、近日中に三者会談を開催し、監督人事に着手する方針を示した。内部昇格なら一軍首脳陣では広沢克実打撃コーチ(46)、木戸克彦作戦兼バッテリーコーチ(47)、二軍では指揮を執った平田勝男氏(49)、外部なら真弓明信氏(55)らが候補に挙がるが、カギを握るのはもちろん星野SDだ。

 「中長期ビジョンがないと常勝軍団にはなれない」「阪神の弱い頃の“DNA”が残ることが一番怖い」…。常々、そう言っているだけに、緊急トップ会談で意見を述べる。自身の“電撃再登板”も含めて、あらゆる選択肢がある状況だ。

 「V逸が原因なら、それは岡田監督だけの責任ではない。フロントのバックアップも足りなかった。こういう結果に終わったけども、来年、また再チャレンジしようと思っていたのに…」

 坂井オーナーはそれでも“岡田続投”にこだわるが、時間はあるようでない。闘将が再び、甲子園のベンチに座ることがあるのか。復帰の可能性は…。“次”を決める鳩首会談。そこからトラの2009年が始まる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081012-00000017-sanspo-base