2008年10月11日(土) 12時24分
【米大統領選】アラスカ州議会がペイリン知事の職権乱用を指摘(産経新聞)
【ワシントン=山本秀也】AP通信によると、米アラスカ州議会の特別調査委員会は10日、共和党副大統領候補のペイリン州知事が、同州公安委員長を解任した際に、「職権を乱用した」との結論をまとめた。終盤入りした大統領選への影響も予想され、知事の支持者たちはこの時期の調査結果公表に反発している。
この問題は、ペイリン知事の妹と離婚問題を抱えていた義弟の州警察官を解職するよう、知事が州公安委員長に要求したとされるものだ。これを拒否した委員長が、任免権を持つ知事によって解任され、議会の調査委が、超党派で7月から実態解明を進めていた。
調査委の報告は、知事が個人的な理由により委員長解任に関与したと結論づけた。ペイリン知事は財政問題をめぐる対立が委員長解任の理由だったと主張。知事の代理人は報告が財政問題に関する論証を尽くしていないとし、「同意できない」と不服を表明した。
この問題では、知事の夫であるトッド・ペイリン氏も関係者への電話で事態に介入するなど、解任に関与したとの証言が出ている。調査委は議会への証人喚問を図ったが、トッド氏が拒否していた。
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