2008年10月11日(土) 15時44分
一美さん銃撃 「三浦容疑者有罪」に自信 共謀罪 ロス市警執念の捜査官(産経新聞)
【ロサンゼルス=松尾理也】1981年のロス銃撃事件で、元会社社長、三浦和義容疑者(61)=日本では無罪確定=が10日、サイパンからロスに移送されたのを受け、ロス市警が同日、記者会見した。捜査を担当するリック・ジャクソン捜査官は、今後の裁判で殺人罪は難しくても共謀罪で有罪に持ち込むことは可能との認識を示した。さらに「(三浦元社長の妻だった)一美さんの思いを無にはしない」と、裁判に向けて決意を述べた。
市警によると、元社長は健康診断を受け、手続きにも協力的だったという。14日の罪状認否まで市警本部内に留置され、その後は郡保安局が管轄する勾留(こうりゅう)施設に移される。
ジャクソン捜査官は「ようやく対面することができてよかった」と語り、一美さんについて「彼女の人生は短すぎた。この前、日本に行ったときに一美さんの母親と会い、墓参りもした」と述べた。
逮捕状によると、元社長は81年7月から82年7月にかけ、保険金目的で元日本人女優や氏名不詳者と共謀して一美さんを殺害し、保険金を受け取ったとされる。日本の裁判では、一美さん殴打事件(殺人未遂罪)で平成10年に実刑確定。銃撃事件(殺人罪)は15年に無罪が確定している。
ロス郡地裁は先月、逮捕状の容疑のうち、一美さんの殺人は無効としたが、殺人の共謀は有効と決定している。
一方、在ロサンゼルス日本総領事館の領事が同日、元社長からの申し出に基づき市警本部で面会。体調を尋ねると、元社長は「元気だ」と答えたものの、留置場では読書ができず、部屋から国際電話をかけられないと訴え、アレルギーのため油で揚げたものが食べられないと担当官に伝えてほしいと要請した。
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